国連がインターネットを運営するのか?

 少なくとも、中国の


我々はインターネットの公共政策問題は国連の主権国が協力して解決すべきだと思っている。たとえば、スパム、ネットワークセキュリティ、サイバースペースといった問題を解決するために、国連に適切な専任機関を設けるべきだ
という主張に共感するのはきわめて困難だな。んな寝言ゆーてる暇があったら、反共産党的サイトのフィルタリングにかける情熱の百分の一でも、足下のスパマーとクラッカーを殲滅するために投じてみろよ。そうすりゃ全世界のネットワーカーは中国支持に回るんじゃねえの?
 いっそ、とっとと

ブラジルと中国は、外交手段で圧力をかけたり、公の場で不平を言うといった通常の方法だけでなく、実力行使に出る可能性がある。すなわち、ルートの分割である。つまり、ICANNには承認されないが、世界中の大半の国々によって認識され使用される新しいトップレベルドメインを作成するのだ。
という実力行使に出て欲しいわ。*1実際には、連続するIPアドレスの割り当ても問題にしている以上、ことはICANNとネームスペースの問題には止まるまい。

このような実力行使は、当然の結果として、インターネットを小国分立状態にしてしまう。そうなると、2台のコンピュータで異なるサイトにアクセスしても、それらのサイトが実は同じアドレスを持つといった事態が起こる
なんてレベルで収まるわけはなく、IANAとルーティングの問題にも波及するのは明らかだ。
 まともな神経を持つISPなら、毒ルートをダバダバ流し込まれるくらいなら、最初っからそんな国とは繋がない、という選択をするに決まってる。つまり、現在我々が接続している「インターネット」から切り離された別のネットワークになるだけということだ。そのとき、チャイニーズ・インターネットとアメリカン・インターネットのどっちがアクセス数が多くなるか、見物だね。

*1:もちろん反語ですよ。現状のインターネット・ガバナンスのあり方が理想的なのか、改善の余地はないのかについては議論もあろうが、こんなこと真顔で言い出す奴に支配されるよりは、現状の方が遥かにマシだね。