Longhorn Serverとハードウェア


 Longhorn Serverでは、Server Coreと呼ばれる最小のインストールオプションが提供される。これは、GUIシェルを含まない最小限の実行環境である。これまでのWindows Serverは、GUIシェルが動作することが前提になっており、そのオーバーヘッドがあった。これに対してUnix系OSでは、GUI部分は、たとえばX-Window Systemとして分離されているため、GUIのないインストールが可能だった。Server Coreでは、コマンドラインインターフェイスのみが提供される。また、WinFXなども含まれない。しかし、ネットワークやファイルシステムへのアクセスといった基本機能は含まれている。
 このServer Core上では、アクティブディレクトリやDNS、ファイル共有といった基本的なサーバーサービスのみが実行できる。
 GUIシェルが必須ではないということは、ある意味、よりサーバーOSらしくなったわけである。これは、Windows NT 3.1が登場して以来の大きな転換でもある。
 ほう、これは、クライアントアクセスライセンスの数え方がどうなるかによっては、結構面白そう。欲を言えば、この状態プラス、「リモートから管理するときはGUIを使える」モードがあると、ぐっと使いやすそう。