弊社ウイルス情報ページの改ざんについて | 会社情報 : トレンドマイクロ

 既にあちこちでいろんな方が話題にしてるんけど、改めて、これはひどいなぁ。一応なお、本情報にアップデートがあり次第、本ページを通じて公開していきますというエクスキューズはあるけど、2008年3月13日 10:00更新の時点ではいまだにやられた原因についてはノーコメント。したがって改ざんを確認したページ以外のコンテンツが無事だったかどうかについての情報量はゼロ。
 この状態でパターンファイルやスキャンエンジンやオンラインスキャンをどうやったら信頼できるんだ? それらが改竄されたり何かを埋め込まれていないことについての調査と保証の宣言がないってのは、いったい何を考えてるんだか。↓の惨状を踏まえてなお、「私たちを信頼してください。悪いようにはしません」が通じるとでも思ってるのかしら。

104 留学生(熊本県) Date:2008/03/12(水) 18:15:16.81
  トレンドマイクロウイルスバスター、最新エンジンに不具合を確認 (2003/1/22)
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0122/trend.htm

  「ウイルスバスター2004」に不具合,ただしセキュリティ上の影響は小さい (2004/06/08)
  http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20040608/145540/

  トレンドマイクロ、PCを守るはずのパターンファイルに不具合 (2005/04/23)
  http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0504/23/news015.html

  ウイルスバスターのアップデートに不具合、今度はWindows Me/98で (2005/05/27)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/05/27/7776.html

  トレンドマイクロのウイルス検索エンジン最新版に不具合、公開を一時中止 (2006/09/05)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/05/13192.html
# 2005年:4月、パターンファイル更新でCPU使用率100%になるトラブル発生
(中略)
# 2006年:3月、同社の営業資料がWinnyを介しインターネットに流出されていたことを明らかにした。2005年3月の時点に同社によって確認済みであり、問題を起こした社員は退職済みであることも報告した。
(中略)
# 2008年:3月、ウイルス情報を公開している「ウイルスデータベース」の一部ページが改竄され、アクセスしたユーザーに対してウイルスがダウンロードされる状態になった

追記:SQLインジェクション攻撃の波が再来、通常の70〜100倍に − @IT

 こっちの記事によると

 12日に、ウイルス情報ページの一部が改ざんされ、悪意あるWebサイトへのリンクが埋め込まれていたことを明らかにしたトレンドマイクロも、原因は、ウイルスデータベースの検索を行うWebアプリケーションに存在したSQLインジェクション脆弱性であることを認めた。

とのこと。なんでこういうことを自社サイトで告知しないのかね。こういう経緯を明らかにしてれば、逆に「ウィルスDBへのアクセスと関係しない部分は大丈夫」「したがってパターンファイルやスキャンエンジンやオンラインスキャンは信頼していただいてOK」と主張できる筈なんだが。