ソード・ワールドRPGリプレイ集xS『猫の手超人王、激闘!』(富士見ドラゴンブック)

 さすがは「最後の大決戦」。まるまる50頁の戦闘ってなんだよ。堪能しました。

  • 「最後ぐらいは見せ場を」というGMの心遣いを天然で踏みにじる元ハイロード
  • 彼から必殺技「一点残し」を受け継ぎ、パーティに立ちはだかる強敵ハイロード・プラチナム
  • ふがいない味方をここで死んだら、わたしの“骨の従者”(ボーン・サーバント)だよと叱咤する大首領様
  • 1ゾロ振っちゃえば? 1ゾロ振っちゃいなよ。1ゾロ振っちゃえばいいのに。

 何とも、サイコロ運とアドリブだけでここまで神懸かって面白い代物が出来上がるとは、ひょっとしてリプレイって、真面目な創作者の敵なのかもしれない。*1 しかし「ファースト・エディション」リプレイがこれでラストかと思うとちょっとしみじみ。*2『盗賊たちの狂詩曲(ラプソディ)の初出が『ドラゴンマガジン』1988年11月号だそうだから、19年か。

*1:もちろん、リプレイ作品の制作側が手抜きをしてるという意味じゃなく。

*2:あとがきによれば特別な出版はあるかもしれませんが、少なくとも、シリーズとしての「ファースト・エディション」リプレイの予定は、ありません。とのこと。