野村美月『“文学少女”と神に臨む作家 上』(ファミ通文庫)

 ある程度は予想してたことだけど、ラスト1頁半で奈落の縁に送り込まれた気分。この状態で下巻待ちか。「なんとか止め」みたいな伝説にならない程度のインターバルで続きが読めますように(お祈り)。竹田さんはこのまま黒い狂言回しで行くのか、そして必死に引き止めてあれとは、どうも言動も怪しげになってきたし、やはり妖怪の眷属なんだろうか。
 なんというか、決して得意なタイプの雰囲気じゃない、むしろ苦手なんだけど逃れられず引きつけられるようなこの感じ、ネット上のいろんな方の感想を読み歩いて、↓で腑に落ちました。そうか、その香りだったか。

またお前か・・・
って何の事だかさっぱり分からないと思いますが、この感覚は何度か味わった事がありますね。
結構懐かしいと言えば新井素子とか、あるいは冴木忍とか、今でも元気な壁井ユカコとか、最近では紅玉いづきの作品で、この匂いを嗅いだ事があります。