西村悠『幻想症候群』(一迅社文庫)

 これは良い、大当たり。ま、ぶっちゃけ『ヨコハマ買い出し紀行』『人類は衰退しました』かって話ではあるんだけど、好みのど真ん中。贅沢を言えば、「即時の崩壊には繋がらない幻想の広がった世界での、すでに終わること自体は認めてしまった人」をもうちょっといろいろ書いて欲しい気もしたけど、この4話の後に続けろってのも野暮だろう。とりあえず積ん読の山の中腹から『二四〇九階の彼女』を発掘、優先順位高の岡へ移動。

幻想症候群 (一迅社文庫 に 2-1)

幻想症候群 (一迅社文庫 に 2-1)