八薙玉造『戦場のエミリー―鉄球姫エミリー第四幕』(集英社スーパーダッシュ文庫)

 ここに明かそうか、妾の秘密! 『鉄球姫』は生娘の嬌声で動いているのだ!!……姫様が漢前すぎ、そして冒頭の「幕間」が非道すぎ。さすがです >作者氏。これこそが待ち望んでいた『エミリー』4巻ですな。
 それにしても、騙されてドツボに嵌って、それなりに火事場の馬鹿力を発揮しながらも暴走したあげく死にかけたところへ、白銀の鎧をきらめかせて救援に現れ、一騎打ちのあげく何とかその場を収めるって、いったいどちらがヒーローでどちらがお姫様だか、ますます分かんなくなってきました。ま、p.205では一見ヒーローと見まごう素敵なイラストですが。

戦場のエミリー―鉄球姫エミリー第四幕 (集英社スーパーダッシュ文庫)

戦場のエミリー―鉄球姫エミリー第四幕 (集英社スーパーダッシュ文庫)