極小ブラックホール生成実験を行っても地球は消滅しない、CERN 写真2枚 国際ニュース : AFPBB News

 ブクマのコメントでも同じネタを書いたけど、*1 水素原子ビームが衝突する際のエネルギーは2匹の蚊が衝突する程度のものという点にしみじみ感動してるんでこっちにもエントリー。素粒子物理実験のエネルギーが人間に体感できるレベルに達してるなんて、この記事を読むまで思いもよらなんだ。
 前にシュバルツシルト半径を見積もった時の俺の計算によれば、14TeV≒2.2e-6J。もしこれが質量1gの物体、例えば一円玉にすべて運動エネルギーとして与えられたならば、sqrt(2.2e-6×2÷1e-3)≒6.6e-2m/s、つまりおよそ秒速7cm弱。もちろんぶつかるのは陽子、つまり水素原子核だから、ターゲットの一円玉とはちょうどアボガドロ数≒6.02e23だけのスケールの差があることになる。
 質量で6.02e23倍ってことは、俺(およそ60kg)が金星(4.9e24kg)に体当たりして目に見えるほどの速度変化をもたらすようなもんだ、うん。そう考えるとおよそ信じがたいほどの高エネルギーなんだなぁ。

*1:いつもならダイアリーに書いた時点でブックマークからは消すんですが、今日はお星様をいただいちゃってもったいないので両方に同ネタです。