チーム八幡坂『みみっく!』

 おし、入手した。これはごついな、文庫サイズで534ページ。以下、琴線に触れたものを適当に。

森田季節「うたかい」

 『ビター・マイ・スウィート』にはクールで血の温度が半度ほど低い印象を感じてたんだけど、こういう「熱いバカ話」もいけるのか。これをトップにもってきたのは上手いな。なかなかの破壊力でございます。

赤松中学「無手勝」

お、遅いわよ! バリバリってすぐにでてくるんじゃなかったの!?

 ひとり「七人の侍」。この人もなかなか引き出しが多い。こっそりこの話の子孫が『アリア』に脇役で出てきたりすると大笑いなんだが。ところでイラストが時代考証を全力で無視してないか?

三浦勇雄「ファイブ」

 捻ってるけどストレートな、とでも形容したくなるいい話。

星家なこ「望月沙耶香の進路相談」

 ここで切るか。いや、切らなきゃ短編にならんのは分かるが、余韻を持たすのも好きだし下手に先を書いて陳腐になっても悲しいが、しかしここで切るか!?

松野秋鳴スクール水着のおっさん」

 ひでぇ。題名もイラストもひどいが、話が輪をかけてひでぇ。SANが下がるほどひどいわ。*1

平坂読「滅亡惑星調査記録$#801*43号(日本語翻訳版)〜創聖の新世紀セーラー服リリカル機動魔法勇者戦艦ガンダゲリオンF〜」

 話そのものよりあとがき部分が面白い。何の捻りもないベタな守りに入っちゃってる感て。ところでとーとつに、長谷川裕一氏とコラボすると面白そう、という妄想が湧いてきました。

比嘉智康「あるライトノベル作家のモチベーション」

 ……いちばんイタい話でした、まる。

*1:この項の「ひどい」は誉め言葉です。