藤原祐『アカイロ/ロマンス〈3〉薄闇さやかに、箱庭の』(電撃文庫)

 どシリアスなクライマックスの戦いのはずが、チェーンソーの新たな使い方に噴かざるを得ない。*1 どこが実直が故に融通が利かないんだか、ひねた発想のほうが一億倍読みやすいわ。まったく、作中人物を問い質したくなったのは久しぶりです。あと、「みーぶくろ」がどんな無残な目にあうかが一番のサスペンスでありました。
 お話的にはご夫妻双方ともにこの先へ向けて決意を固め心を決めたみたいだけど、何せ藤原さんの主人公だし、性悪メガネは次巻でまたぶれるんだろうな。で、今巻では木陰野軍曹と型羽の出番が少なかったことだけがちょっと不満なんだけど、次巻はあとがきによれば『型羽ちゃん、白装束でお遣いに行く』『依紗子、廃屋でひとり遊び』『棗の演歌オンリーひとりカラオケ六時間』の三本でお送りしますとのことなんで、wktkして待とう(違

*1:次巻ではいよいよ鋳直しかしら。