なんか薄い×2

藤澤さなえ, グループSNEソード・ワールド2.0リプレイ たのだん(2)』(富士見ドラゴン・ブック)

 薄い。物理的に薄いうえに中身も淡泊だなぁ。もうちょっと、こう、せめてサプリメント的な要素とか、*1 あるいはSW - ソードワールド短編集 -その111- >>608-612の指摘どおり、扉コミックとかがあると、ずいぶんと印象も違うんだろうけど……

城崎火也ドラゴンクライシス! 8 最強メンバー集結!!』(集英社スーパーダッシュ文庫)

 薄い、軽い(いろいろと)。うーん、なんで我ながら、同作者の似たような萌えハーレムパターンものな『撲殺人魚渚ちゃん』に比べてこんなに辛いんだろう。男性主人公がなんかよく分からんけど血筋的っぽい強大な異能の力を持ってるのが性に合わんのかな。知恵や勇気や根性や口車や幸運だと気にならないし、謎の強大な力であっても血筋的ではないものであればなんとも思わんのだけど。あるいは、命のやりとり的バトル→でも誰も死なない→改心or意外な事実が判明して和解、ばっかりで緊張感がないからなのか。
 それともそもそも、こうやってごちゃごちゃと考察めいたことを考える人むけの作品じゃなく、素直にお気に入りのキャラのかわいさを愛でてればいいような気はひしひしとするけど。とか言いつつ今巻では迷宮の罠が気になってしょうがない。存在自体は既にあったものを利用と書かれてはいたけど、ノーメンテで動作可能状態を保てるのか、何かが引っかかった場合の後始末と再設定はどうするのか、下っ端種族だの魔法生物(マジック・コンストラク)が存在するようでなし、実は魔法的な罠でマナの力によって再生するって様子もなし、かといって『フォーチュン・クエスト』な世界観でもなし。実は迷宮の主がいちいち落とし穴から犠牲者を引っ張り上げたり転がった岩を元の場所へ運んだりしてると笑えるんだが。

*1:GMと筆者が別人なんでそういうこともやりづらいのかな。