枯野瑛『セイクリッドブレイズ 堕ちゆく金狼と』(ファミ通文庫)

 買ってから、知らないゲームのノベライズだと気付いたけど、大丈夫、独立したお話として、良いものでした。じれったい人たちと軽妙な会話を書かせるとうまいよなぁ。それにしても、何度も繰り返し語られる「光の勇者の心構え」がシビアですのう。ま、弟さんが結局あんまりお話に絡まなかったのがちょっと肩透かしかな。途中からは「嫉妬心をつかれ心の闇を膨れあがらされて惨劇の中心に」的展開を予想しながら読んでたんだけど。