橘公司『蒼穹のカルマ 2』(富士見ファンタジア文庫)

 前巻はある意味、題名・表紙・口絵・あらすじ・帯・サイトでの紹介、すべてを使っての一発芸だったわけで、果たして2冊目はどうなるかと思ってましたけど、いやもう、見くびってすいません。これを、新人さんが二週間で書くって、たいしたもんだ。*1 大賞準入選ってのはやっぱ伊達じゃないな。ちゃんと口絵→本文の落差も保ってるし、お見事です。しかし排水溝……タカとトンビなのか、哀れだ。

蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)

DAT落ちするのが勿体ない気がしてきたので追記

アリサの宿題がわからないときとかうまい負け方がわからないときとか
困ったときに気安く呼び出される三谷原の距離感にニヤニヤしてて思ったんだが

カルマの松永評の「後ろに三谷原置いて防御気にせず攻撃させたらどうなるだろう」とかは
カルマの対戦相手によるカルマの観察結果の「絶対に攻撃をかわせないだろうポイント」と合わせると
カルマの今の戦闘スタイルが、三谷原に絶対の信頼をおいているが故の
防御不能ポイントを晒したまま攻撃特化してるものなのかも
って思えてもう一段階ニヤニヤした

*1:しかもその間にドラマガにも2号連続で短編掲載。筆が速いのはうれしいけど、無理(し|させ)てんじゃないでしょうね。