手島史詞『影執事マルクの天敵』(富士見ファンタジア文庫)

 年長の家令殿はやはりただ者ではなかったか。いやー、こういう役どころ、ギャリソン時田氏以来のお気に入りなんで、うれしいなぁ。もう一人のおっさんも格好いいし、さて、マルク君は彼らに追いつけますかしら。↓の台詞を見る限り、その片鱗はありそうな気はします。

「これが私のやり方です。私はあなたの命など取っては差し上げません。あなたの血で汚れた手で、お嬢様の紅茶を注ぐわけにはいかないのですよ」

 ところで、モテモテ主人公が超鈍感ってのは特に最近はよくあるパターンだけど、平均より鈍感だけど「超」がつくほどでもない、ってのはひょっとして、一回りして新しいパターンな気がしてきました。

影執事マルクの天敵 (富士見ファンタジア文庫)

影執事マルクの天敵 (富士見ファンタジア文庫)