あわむら赤光『無限のリンケージ ―デュアルナイト―』(GA文庫)

 p.52で章が変わったときはさすがに意表を突かれた。あらすじと口絵とそこまでの展開からはちょっと予測不能。あえて伏線としてはサブタイトルか? で、構成に凝ってるわりには途中でオチは読めるんだけど、オチというよりは「これしかない落としどころ」だし、王道もまたよし。
 ただまぁ、作者は2巻に色気を感じてるようだけど、復興編までやっちゃうのも間延びしそうだし途中で終わっちゃ後味悪いし、これはこれでここで綺麗に終わらせて、次はまた別の新作のほうがいいような気はするなぁ。もちろん俺ごときの予想を粉砕する続巻でもいいけど。どっちにせよ面白かったし次にも期待大。

無限のリンケージ -デュアルナイト- (GA文庫)

無限のリンケージ -デュアルナイト- (GA文庫)