八薙玉造『鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー第五幕』(集英社スーパーダッシュ文庫)

 究極秘密兵器があの大甲冑と戦槌、そして最後の決め技はマティアス老のあれをラブラブアタック、と。いやぁ、良い大団円でございました。ちょっと生き残りすぎかな、なんてブラックなことも感じないではないんだが、あとがきで「結末の真逆の内容」と述べてるところをみると、作者もそれを検討した上でこう持っていったのであろう。
 ともあれよいものでありました。次回作にも超期待。ついでにWebに掲載した短編と書き下ろしをつけた外伝短編集も希望。