NASA、次世代宇宙船開発でヤード・ポンド法を継続採用 - スラッシュドット・ジャパン

開発中の次世代宇宙船の設計が現在のスペースシャトルに由来している上、単位系を変更するには予算が足りないということが採用継続の理由のようだ。30年前に作られたシャトルのドキュメントや設計図、またソフトウェアなどは全てポンドやフィートで記述されているとのこと。しかしこれらを全て国際単位系に換算するには合計3.7億ドルもかかるとのことで、この金額は2009年にスペースシャトル打上げに使われる費用の半分近くにもあたるという。

 てことは下手すりゃ、過去の資産の流用を続ける限りはヤード・ポンド法が残るってことになりかねんわけか。NASA/米国が地球人類の宇宙開発の先頭水準であるという状況がこの先も続くのなら、いつの日か出来るかもしれない銀河連邦の標準度量衡がヤード・ポンド法になったりするのかしら?
 ま、そのころには地球の子午線長基準とか自転周期基準とか地表気圧基準とかの方が先に忘れ去られ、文明の主体たる人類の身体そのものを基準とした体系に戻るであろうってのも、それはそれである意味では筋が通ってるのかもしれんけど。いや、そもそもその頃の人類が現在と同様のサイズ・形状の身体に宿っているとは限らんか。電脳化され、自然単位系なり原子単位系を使ってるか、はたまた強壮なる甲虫の身体に宿ってるか……