北山大詩『神聖のレジスタ4 神々の黄昏』(富士見ファンタジア文庫)

 額に「肉」の字……この世界にもゆでたまごは存在したのか。時空を超越し遍在するのだな。
 てなわけで大団円、ではあるんだが、あまりの説明台詞の多さに、つい打ち切り臭を感じてしまうのは俺だけではあるまい。きっちりメカニズムまで辻褄を合わせようと設定を凝りまくるより、そこは疑問を抱くポイントではないとでもいうように、平然としてお話を進めるほうが良いような気がするなぁ。
 しかし死亡フラグの半端ないへし折り方はいっそ爽快であった。そういや『エクスプローラー』のクライマックスでも響がとんでもないことをしでかしてくれたっけか。やっぱ世界の命運をかけたシリアスバトルよりは、もうちょっと笑える方向が向いてんじゃないのかしらね。*1

神聖のレジスタ4 神々の黄昏 (富士見ファンタジア文庫)

神聖のレジスタ4 神々の黄昏 (富士見ファンタジア文庫)

*1:それともこれもまたある種の「魔改造」の結果なのか……