山形石雄『戦う司書と絶望の魔王』(集英社スーパーダッシュ文庫)

 一冊まるまる過去編回顧編謎解き編。新キャラも新事実もすべて過去のもの。まる1年以上待たせてこれで「次巻、最終編を待て」ですか……正直、挫けそう。主人公が8冊目、*1ヒロインが9冊目で初登場って、どんな構成ですか、このお話。いや、前巻の中身が脳みそから蒸発する前にこれを読んでいたら、絶賛してたと思うんだが。我らが邪悪の化身にしてラスボスたるハミュッツ様のご活躍がまだありそうなことに一抹の期待を残して、次巻を待つ。

*1:もっとも次巻の展開によっては、1冊目の彼が主人公なのかもしれんけど。