上遠野浩平『騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood』(富士見書房)

 よーちゃんもしずるさんもなかなか出てこないんでやきもきしたが、でてきて納得。しずるさん強すぎ、ものの2〜30ページで統和機構(ただし下っ端)が手も足も出なかったMPLSに完勝。そりゃ、最初っから出演してしまったら長編小説にならんわ。
 それにしても忘れてる登場人物多すぎて困った。もちろん忘れてても本書を単独でそれ自体として読んで楽しむ分にはなんの支障もないように書いてるのはさすがな作者の腕なんだけど、他シリーズとのリンクがどうしても気になる体質のくせに記憶力に難のある読者としては、上遠野浩平の世界Wikiが欠かせない体になってしまった。

騎士は恋情の血を流す    The Cavalier Bleeds For The Blood

騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood