どれだけの予算をつけるつもりがあるんだろう。

 俺は、一般論としては宇宙開発を進めることには異論はない。けど、種子島に代わる新たな発射場の確保に更に日本も自ら有人打ち上げができる能力を開発していかなければならないって、なんかさすがに「思いつき発言」に思えてならんのだが。
 年間計約190日という制約がある同センターの今後についての質問に種子島に代わる新たな発射場の確保が喫緊の課題だ」と応じるって事は「190日では足りない」と考えてるとしか解釈のしようはないんだが、現状と過去の実績を見ると、

  • 「190日」の内訳は夏は7月22日から9月30日の71日間、冬は1月1日から2月28日の59日間が打ち上げ可能予備期間として、5月〜6月と11月〜12月は別枠に60日間の期間を設定できる
  • 最短の打ち上げ間隔は25日(2006年1月24日の「だいち」と2006年2月18日の「ひまわり7号」)

ということなんで、現状でも夏と冬の期間にそれぞれ最大3機の打ち上げを押し込むことは数字の上では不可能ではないわけだ。*1 てことは、「190日では足りない」というのはイコール「年6機以上の打ち上げを想定してる」ということなんだよな。
 さて、H-IIA/Bを年に6機以上打ち上げ、それに搭載される衛星/探査機を年6機以上のペースで製作し、新射場を建設しつつ、更に有人機の開発を進めるって、いくらかかるんでしょうね。

*1:実際には打ち上げウィンドウの開く時期や天候による延期を考慮せにゃならんだろうし、人員を増強せんと過労死が出るだろうが。