林亮介『迷宮街クロニクル 3 夜明け前に闇深く』(GA文庫)

 いい加減このお話では死亡フラグなんて見飽きた、というかフラグが有ろうが無かろうが死ぬときは死ぬお話しなんだけど、それでもp.299の最後の1行はこの上もない死亡フラグとしか思えんなぁ。さもなきゃ「すべてを失うエンド」フラグか。さて、いったいどこが着地点になるんだろう。まさか最下層に到達してアミュレットを強奪して大団円なんてエンディングがあと一冊で出てくるわけはなかろうし、たぶん「それでも、迷宮街の日常は続いていく」んだろうけど、人たちはどう落ちつくものやら。ともかく早く3(下)が読みたいよ。
 で、おまけ短編も良いねぇ。真壁がなんとも凄い奴過ぎるんだけど、本編を振り返って、これでなお彼が引退を引き止められないってあたりが、この街の空気を実によく物語ってる気がするわ。
 ところで、序盤でちょっと誰が誰か分かんなくなり、迷宮街クロニクル相関図 | 林亮介 | 宮街クロニクルめニクル | ネタバレ | pipeoへ行ったら、3巻上までのネタバレ含みますという注意書きを見ずに相関図を眺めてしまい、今巻で亡くなる人が黒くなってるのを見てしまって凹んでしまった。仕事早いなぁ。

迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)

迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)