いまいち×2

樺山三英ハムレット・シンドローム』(ガガガ文庫)

 作者が日本SF新人賞でデビューした人ということなんで、訳のわからん状況に途中でかなり頭痛がしてきつつも「最後にはこのすべてに理詰めで辻褄の合うオチがあるに違いない。これだけ訳のわからん状況にけりをつけるオチなら、それはさぞかし凄いものだろう」と期待しながら読み進めたんだが……なんともはや。

 謎は解けない。劇は続く。何も終わらない、何もという帯の文句をきちんと忠告として受けとれば良かった。そういえばSFと一口に言っても、その中にはニューウェーブとかいう腐ったサブジャンルもあったっけ。あーあ。

にしかけみもじ『ペギー&ノノ 華麗なる冒険 ソード・ワールド2.0テイルズ』(富士見ドラゴンブック)

 二人パーティ、とは言わんな、コンビか、戦闘バランス悪そう、リルドラケン追加でようやく多少は何とかなるか、と思いつつ読んでたら、なんとも腰砕けなクライマックス。「戦えそうにないなぁ」という第一印象そのまま。良いとこのお嬢さんの頭の中で考えた説得に蕩かされる4000年分の恨みって、なんだそりゃ。