クリンゴン語で子供を育てた言語学者 - スラッシュドット・ジャパン

 おお、やはり俺が思いつく程度のことは、既に研究されて結論が出ていたのか。

世の中には、言語習得能力が病的に高い「言語サヴァン」という人(たち?)がいます。
彼ら/彼女らの言語収録能力の源泉をめぐって通常は幼少期に停止する「母語習得能力」が大人になっても消えていないという解釈がありまして、そこらへんの性質を生かしてサヴァンな人たちを相手に「どんな言語なら生得習得可能なのか?」という実験が行われてきました。

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で、ざっと結論をかいつまんで言うと。
チョムスキー的に「ありうる文法」(=自然言語)はどんなにマイナー、かつ既に習得している言語とかけ離れた文法を持っていようとも習得できたのに対して、チョムスキー的に「あり得ない文法」はさほど異常に複雑な文法でなくても習得できなかった、という結論が出ました。