北沢慶『ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの 3』(富士見ファンタジア文庫)

 1〜2巻に比べるとずいぶんと面白くなった、というか普通に面白い水準にやっと達した、と言うべきか。これまで感じてた「いまいち」感は、ハイレベルの戦いに低レベルキャラクターの首を突っ込ましてる無理矢理さからきてたように思えてきた。SWの世界では数レベル以上のレベル差は絶対的な差なわけで、低レベルは回復/支援呪文を唱えるかマジックアイテムの運搬役に徹するのが、リアルで自然な展開なんだよな。「今日から冒険者になりました」みたいなのがいきなり国家や世界を揺るがすクラスの事件に首を突っ込めるわけがないのにそれを無理矢理やってたから、ペラッペラで浮いた感じがしてたんだな。

ソード・ワールド2.0  剣をつぐもの3 (富士見ファンタジア文庫)

ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの3 (富士見ファンタジア文庫)