大樹連司『ほうかごのロケッティア』(ガガガ文庫)
『オネアミスの翼』+『AURA』、ちょっと電波風味。ちょっとあざとく感じるくらいに俺好みの要素がてんこ盛り。てか、実に面白かったんだけどこれって、オリジナル作品よりは二次創作の楽しさのような気も。
それと、先行作品ではコマ間でいつのまにか出来てたり*1魔法で何とかしたり*2してた、実際に作るとなったらたぶん最も高い壁になる部分であろう制御・誘導系をどうクリアするかにwktkしてたら、なんと宇宙電波でクリア。ここだけは先輩兼顧問を上手く使うとか、あるいはいっそ『ピクシー・ワークス』みたいに「天才」で押し切るかして、最後まで電波がなんなのかは曖昧にして欲しかったような気はする。
あと、なんで終盤になって突然、クラスメイト連中が協力する気になったのかがさっぱり分からん。学校の体制が変わってスクールカーストを維持する必要性はなくなったのはいいとしても、そこから、かつてカーストの維持拡大に努めてた奴を許すどころかそいつに積極的に協力するようになるって、なんか100ページぐらい描写をすっ飛ばされたような気がするなぁ。
- 作者: 大樹連司,しずまよしのり
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: 文庫
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