朱川湊人『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』(光文社)

 メビウスおよび歴代各シリーズへの愛着が存分に感じられ、オマージュ全開でなかなか素敵なんだけど、便宜上の主人公がハルザキ・カナタなのが実に感情移入を阻むな。というか、『アーマードダークネス』で突っ立って棒読みしてたあのキャラがGUYS JAPANのレギュラーたち相手に、本書の一話目のような偉そうな態度をとってるところを想像すると実にムカつく。
 もちろん役者が大根なのは小説版のキャラには関係のないことだし、*1 一話で態度が悪いのはその後の変化と成長を描くためだと、理屈は理解できるんだけど、ミライや各GUYS隊員へのあの態度にこれほど腹が立つとは、いやぁ、俺って自分で思ってたより『ウルトラマンメビウス』が好きなんだなぁ。

ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント

ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント

*1:というか、本書の元の連載が2007年3月スタート、大根役者のDVDが2008年7月だから、先に本作があってそれに大根があとから当てはめられてるわけだが。