冬樹忍『おれと天使の世界創生(ユグドラシル)』(HJ文庫)

 『たま◇なま』最終巻から一年、あの作者のあの会話が帰ってきてくれた。いやぁ、堪能しました。やっぱ楽しいわ、この人の書く会話。
 で、火魅亨って、スターシステムかはたまた転生か、とりあえず指使いは前世よりパワーアップしてるようだが背負っている痛さは若干軽め?*1 今回は「痛さ」成分よりはお話しの構造そのものに関する仕掛けで引っ張っていく感じかな。道化さんの言動がいちいち怪しすぎる。「我が王」ってやっぱり読者? いや、この作者のことだ、そんな1巻を一度読んだだけの俺でも思いつくような安直な仕掛けってことはあるまい。何がどう展開するか、実に楽しみだ。
 ところで、たま◇なま」の安全装置なし全力エロ短編って何それ、すっげー読みたい。なんとか手に入りやすい形で世に出てこんもんかな。まぁ商業出版は無理として、MF文庫J『みみっく!』みたいなこと、HJ文庫でもやらんもんかしら。

おれと天使の世界創生(ユグドラシル) (HJ文庫)

おれと天使の世界創生(ユグドラシル) (HJ文庫)

*1:ただし生活状況に関わる過去描写がまるっきりすっ飛ばされてるので実のところは不明。