古橋秀之[原案・設定協力], 松本規之[作画]『黒きレ・ヴォルゥ〜仮面の怪盗少女〜』上・下(ドラゴンコミックスエイジ)

 当初は裏方的なお仕事として引き受けたのですが、その後思いのほか深く関わったのと、「“渋川”より“古橋”のほうが、単行本がちょっと余分に売れるかも」という理由で名義変更なんてこと、この業界では普通の慣習なのかしら? 素人考え的には、名前買いする作者のファン*1よりも「名前を見ただけで敬遠するアンチ」の方が多い、というようなレアケースでない限りは名前を出す方がお得、というか名を隠すメリットなんて無いような気がするんだが。
 あ、それとも問題は羞恥心なのかな。つまり「あくまで私の本業は小説家。コミック原案で小遣い稼ぎをしてるのを知られたくない」みたいな。とするとひょっとして、古橋氏の感性のほうが普通で、先生何やってんすかと言われることを恐れない人たちのほうが一線を越えちゃってるだけ、なのかもしれん。

*1:まさに本作を購入した俺のような。