日下三蔵[編]『日本SF全集 2 1972〜1977』(出版芸術社)

 編者・出版者の意図とは別の方向で、しみじみ感じるものがあるな。リアルタイムでこれらの作品群を読んでたらどれだけ衝撃的だったことか。いま初めて読むと、残念ながら古くささを感じざるを得ない。ほんと、リアルタイムでこれを体験できなかったのが残念でならぬ。
 ついでに「かまど火」というあほたれな誤植も残念でならない。こんだけ大幅に発行予定日をオーバーして、ということはじっくり編集に時間をかけられた筈で、なんでこんな品質なのよ。