規制には反対だし規制推進派の言い分にはウンザリするけど、

同じくらいウンザリさせられる反対派に同一視されるくらいなら、「自称中立」呼ばわりされる方が百億万倍はマシだ。「俺の意見に賛同し行動に同調するもの以外は敵」とか「規制したらおまえの大切な人が被害に遭う可能性が増えるぞ」とか、それを言っちゃあおしまいだろ……

 でまぁ、そんなこんなでウンザリしたんで、口直しに、こないだ引用したあたりの前後を、藤原祐氏の格好良さを称える意味で時系列順に並べ直しておこう。いや実にロックだ。あ、俺は元からファンなんで読者一名様ご獲得には該当しない、ということでどうかひとつ。

僕は今まで、十代の少年少女、つまり「非実在青少年」が物語の中心にいない作品を書いたことはない。これからも、ライトノベルという場で書く限りそれは変わらない。
そして彼ら彼女らは殺しもすれば殺されもするし犯しもすれば犯されもする。不必要にパンツを見せることもあれば扇情的なシチュエーションに身を置かれたりもする。今までもこれからも絶対にそうする。お前の立ち位置はどこにあるのかと問われたら、僕は自分の本で示したいです。
あとこれ蛇足かつ凄いアレげなことなんですけど、作り手がさっきみたいに自分の主張をして、それで「この人はいろいろ考えてる! 立派だ!」と感心した人がいたとします。で、そうなっちゃうともう「主張」だの「発言」だのに政治的・商業的な色が出ちゃうんですよ。読者一名様ご獲得、と。
もちろん逆に「こいつなんかヤダ」ってなっちゃうこともあるんですが、とにかく、そう思われること/結果的にそうなってしまうことを嫌って、公の場では自分の主張や意見を言わない作り手もたくさんいます。僕らの評価はただ生み出した作品でのみ成されてこそですから。
で、この件に対して最初にpostした内容に戻るんですが、だからこそ作り手側には「非実在青少年? それがどうしたよ」と自分の作品で身を以て示す、という戦い方が可能です(というより、それが主流と言っていい)。
仮にそんな法律ができたとしても僕は守る気はありませんし、それでお縄になっても誇らしくこそあれ恥とは思いません。いざとなれば自分の作品を橋の上からばらまきもしましょう。「作品で示す」とは「作品を作ることで示す」ことでもあり、作り手にはそういう戦いが可能です。