丈月城『カンピオーネ! IV 神山飛鳳』(集英社スーパーダッシュ文庫)

「そりゃ年功序列とか身につけた技で勝敗が決まるなら、うちの師父が勝つだろうけどさ」
「そんな殊勝で扱いやすい人なら、そもそも神様と戦った時点で死んでるじゃないか。魔王の方々にそんな人間らしさを期待するほど、僕はバカじゃないぜ?」

 陸鷹化がなかなか面白いキャラだな。ジョン・プルートー・スミスの中の人と草薙王とあわせ、苦労人トリオを組めるんじゃなかろうか。
 で、ストーリー自体も楽しいくらいにヒートアップ、鋼vs地母神とかのややこしくかつきちんと伝承に基づいた裏の話も進めつつ、これは確かになんという東映まんがまつり。そのクロスオーバーなら「強敵と書いて『とも』と読む」路線になるんだろうが、このお話だとそれが当てはまるのは男性カンピオーネだけで、女性は神より怖い草薙の権能*1に捕まってハーレム入りしたりするのかしら。ともあれこんなところで切った以上、とっとと次巻を出してください、お願いします。

カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

*1:リリアナの調査には笑った。しかし細かいね、この娘。確かに副官とか執事に向いてるのか。