山田有『スノウピー 1 スノウピー、見つめる』(富士見ファンタジア文庫)

 あーうー、ええ雰囲気やねんけど、めっちゃ好きなタイプなんやけど、ラストのメタな落とし方が好みに合わん。まるで、綺麗に終わっていた投稿作に、続刊が出せるように無理矢理蛇足を付け足したようにしか見えぬ。ドラマガの短編でも味わえる血の温度の低そうなのんびりさとか、主人公とヒロインその1の両方が冷静で理性的で感情が表から見えにくいタイプ、という斬新なキャラ配置とか、*1 実に素敵なんやけどなぁ。で、それはそれとして、p.37で見つからなかった携帯とp.95でメールを受け取った携帯の間の関係について突っ込みを入れたいっ!!!

スノウピー1  スノウピー、見つめる (富士見ファンタジア文庫)

スノウピー1 スノウピー、見つめる (富士見ファンタジア文庫)

*1:もちろん、斬新だからよい、というものでもないが。