手島史詞『影執事マルクの秘密』(富士見ファンタジア文庫)

おんしは私を頼った。それも私の居場所の一つじゃ。今さらおんしの都合で壊すでない!
いつからおんしは私を必要としないほど偉くなったのじゃ

 いわゆる「今回はカナメのターン」という奴ですな。そしてなんということ、オウマに存在感が出てくるとは。いやぁ、本題はドミニクさんのお話な筈なんだけど、実に面白かった。もっとも、先代の執事と見習いのどっちが誰? というストーリーも盛り込まれてるところにいきなり1枚目のカラーイラストですべて明かすって構成はどうかとも思わんでもないが。そして今巻もまたラストで気になる引きを。上手いし実に先が気にもなるんだが、「またかよ」感も若干。

影執事マルクの秘密 (富士見ファンタジア文庫)

影執事マルクの秘密 (富士見ファンタジア文庫)