早っ!!! どんだけ予定地点にピンポイントで落としたんだか

 なんかとんとん拍子に進みすぎて状況の展開が早すぎて、寝るタイミングを掴めないんですが、さて、どうしたものか。

はやぶさ」は約125億円という低予算の中で、世界初の成果をいくつも成し遂げた。この点について聞かれた川口プロマネは「ローコストだったのは、冗長性がない技術的挑戦だったから。それでうまくいったのは幸運」とコメント。「お金をセーブして成果を出せと言うのは無理。しかるべき投資をしないと技術成果が上がるはずはない。『はやぶさができたんだからローコストでもいいじゃないか』というのは論理が間違っている」と、そういった向きには釘を刺した。
(中略)
JAXAは「はやぶさ」の後継機として「はやぶさ2」を計画している。しかし、プロジェクト化は一向に進まず、打ち上げは当初の2010年から、現在は2014年に延期されている。探査機の製造に要する期間を考えると、来年度が本当に開発を開始するタイムリミット。目的とする天体との位置関係が重要なため、これを逃すと、打ち上げる機会は当面なくなってしまう。せっかく「はやぶさ」で築き上げた日本の優位性が失われてしまうのだ。
川口プロマネには当然ながら危機感がある。立場上、明確な批判こそ避けたが、「はやぶさは今日で一応終わりを迎えるが、この瞬間から技術の風化・離散・拡散が始まっている。例えばメーカーの方々は、次のプロジェクトがなければ伝承する機会がない。ここで何かのプロジェクトを認めろと言うつもりはないが、将来に繋がるようなミッションを立ち上げる必要がある」と主張した。
来年度に「はやぶさ2」の開発を始めるためには、今年の夏の概算要求に予算を盛り込む必要がある。これが事実上のラストチャンスとなるが、国の方針が定まらない中、見通しは不透明だ。「米国は有人の小惑星探査の構想まで持っているが、これははやぶさが火を付けたんだと思っている。こういう活動をせっかく立ち上げながら、わざわざ身を引くような宇宙機関はあってはならない」(同)