川人忠明『おやすみ魔獣少女 暗黒女神の《領域》』(角川スニーカー文庫)
「じゃあ、訊くけど。そう言ったら、ならなくてもよくなるの? あたしが当主にならなくても、父さんや母さんや村の人たちを、そっとしておいてくれるって約束してくれるの?」
おお、これは確かに『ダークエルフの口づけ』の人の新作だわ。シビアね。容赦なく死ぬ死ぬ。今どきの普通のラノベなら、あの人なんかは生き延びてライバルになりそうなもんだが。それにしても、ハッピーエンドになる道筋がこれっぽっちも見えてこんなぁ。エストの願いなんて「内乱しか起こらない」状態にする以外にクリアできそうにないし。すでに続刊の刊行も決まってるようだし、実に楽しみである。
おやすみ魔獣少女 暗黒女神の《領域》 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 川人 忠明,紺野賢護
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: 文庫
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