鎌池和馬『ヘヴィーオブジェクト 採用戦争』(電撃文庫)
なんか説明台詞がくどくなってないか? 適用される物理法則が独自なのも設定がゴチャゴチャしまくってるのもいつもの通りだけど、こんなに説明を会話に依存する書き方をしてたっけ、この人。それとも、ひらがなで喋るべき台詞が普通にかな漢字交じりになってたりするところを見ると、推敲に割くべきリソースが足りなくなってるのかしら。
話自体は面白いし、キャラの言動は楽しいし(特にフローレイティア)、ペンギンとか曲芸飛行とか個々のエピソードもよくできてるし、大きな動きも出てきて楽しみではあるんだけど、↑のような完成度の低さというか作りの荒さが残念。ついでに、お姫様のあまりの出番の少なさと空気さも残念かも。
- 作者: 鎌池和馬,凪良
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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