戦略ゲーム『繰り返し囚人のジレンマ』記念大会開催


 各チームは、複数の戦略、複数のプレイヤーを送り込むことができる。サウサンプトン大学チームは、60のプログラムを用意した。ジェニングズ教授の説明によると、それらはすべて、ある1つの戦略を少しずつ変化させたもので、あらかじめ決めた5から10の選択を行ない、プレイヤーは互いにそれらを認識できるようにプログラムされているという。サウサンプトン大学チームのプレイヤー同士が互いに相手を認識すると、2人はすぐに、「主人と奴隷」の関係になる――片方が自分を犠牲にし、他方が繰り返し勝てるようにするのだ。

 仮に相手はサウサンプトン大学のプレイヤーではないとプログラムが認識すると、即座に寝返り、サウサンプトン大学以外のプレイヤーをつぶす行動に出る。この結果、成績の上位3位までを、サウサンプトン大学のプレイヤーが占めた。しかし同時に、成績表の下のほうには、チームのために自分を犠牲にして完敗した仲間がたくさん見受けられた。

 これは、、、、汚いというべきか、それとも「しっぺ返し」に勝つためには利己的な遺伝子が必要だったか、と感心すべきか、悩むなぁ。