まりっぺの日記 - 温暖化の元凶は車にあり

 これも数日前のリンク元経由。こんな説があるのか、と目が点になりかけたのでちょいと試算。

項目 数値 単位 出典
太陽定数 1.37 kWm-2 『理科年表 平成19年』p.93
日本の面積 377914.78 km2 『理科年表 平成19年』p.612
平成18年度ガソリン消費量 166241455 kl METI _統計 資源・エネルギー統計(確報)からリンクされてるワークシート中の製品払出合計
ガソリンの比重 0.71-0.75   『理科年表 平成19年』p.523
石油の燃焼熱 8000-11000 kcal/kg 天然ガス新世紀シリーズ・LNGチェーンものがたり
1cal= 4.18605 J 『理科年表 平成19年』p.354

 したがって日本が1年間に太陽から受け取るエネルギーは、およそ北緯36°だからcos 36°≒0.8、1年の半分は夜、昼間の半分は荒天として、1.37*103*365*24*60*60*377914.78*103*103*0.8*0.5*0.5≒3.3*1021J。一方車が発生する熱量は、範囲のある数字を全部大きくなる側に倒したとして166241455*0.75*10e3*11000*10e3*4.18605≒5.7*1018J
 というわけで3桁近くの差があることが分かる。つまりガソリン燃焼分の寄与なんてのは熱収支全体の中では1%以下でしかない。こういう、高校レベルの理科とGoogleWikipediaがあれば30分でオーダーの出る計算すらせずに俺理論を振りかざす人を見てると(ついでによく考察されているなんて評されてるのを見ると更に)、ついこうやってツッコミを入れたくなる。