柏葉空十郎『桜田家のヒミツ―お父さんは下っぱ戦闘員』(電撃文庫)
奇作・怪作としては同ネタ先達たる『俺の足には鰓がある』や「37564人目の悲劇」や仮面ライダーになりたかった戦闘員に及ばず、「最終選考会で賛否両論」
というほどもなく色物に見せかけて実は「普通にいい話」なのは予想通り。が、クライマックスでいきなり「システム」について滔々とまくし立てるのは……ま、なんというか、あとがきの状況がなるほどと飲み込めてしまったり。
が、まぁ、人質が自分はストックホルム症候群なのかと自問するシュールさや、特オタとしてネタ自体は好みなんで、次回作にはそれなりに期待。
- 作者: 柏葉空十郎,りょーちも
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (34件) を見る