神楽坂淳『激辛! 夏風高校カレー部(いもうと付)』(集英社スーパーダッシュ文庫)
作品買いをするタイプの人だと気にならないんだろうけど、俺みたいに作家買いをしてると気になるなぁ。デビュー作でメディアミックス作品たる『大正野球娘。』を一年三ヵ月かけてる間にわざわざ割り込ませた『征服娘。』を打ち切ってor打ち切らせてor中断してor中断させて、それでこれ? タイトルに反してひたすら薄味、という印象。
妹の扱いはさすがになんだこりゃ? だし、*1 伏線らしき意味深な会話はほったらかし、主人公へのアプローチはみんな同じパターン、クライマックスのはずの大会は(アクションを入れろとは言わないが)いつの間にか始まっていつの間にか終わりみたいな雰囲気。ま、その場所その時代の常識からすると素っ頓狂で非常識にしか思えないことを真顔でやるお話、という見方では一貫してて、ただ今回はネタが俺の好みじゃなかった、というだけで、カレーに思い入れがあって仕方がない、という人にはウケるのかな。
激辛!夏風高校カレー部(いもうと付) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 神楽坂淳,きみひらゆうき
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 文庫
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*1:題名どおりにおまけの薬味扱い、ということ?