榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 5』(GA文庫)

 あああ、またもやこんなところで切るか! いわゆる「決戦前夜」の雰囲気って良いよなぁ、でもそろそろ残りページ数が少ないけど、動き出さないのかな、とか思いながら読み進めてたら、p.283以降はおまけ短編でやがる。S1から1年近くかけて5冊連続で寸止めを喰らって、そろそろ我慢の限界に来そう。これでもうちょっと面白くなければor続きが気にならなければ問答無用で切るんだけどなぁ、充分に面白いし(他シリーズとの絡みも含め)気になりまくるから困る。
 いいところで割り込んできやがったおまけ短編もまた、いきなりヤワラベ=シンカゲ流が登場して更に面白いんだから困ったもんだ。おまけに、まるでネタに詰まった作家かGMがその場でアドリブで思いついたかのような驚くべき真実がしれっと明かされるし。寸止め攻撃がそろそろ止むことを祈って次巻を待たざるを得ないじゃないか。
 ところでダングイス、出てくると鬱陶しいけど、シリアスなクライマックスに向かって、出てこなくなると寂しい、かと思ったらまったくそんなこと無かったな。実に清々しい気分だ。