鮎川歩『クイックセーブ&ロード 2』(ガガガ文庫)

 前巻にも増してえぐいなぁ。まさかあの「先輩」が!!! だし、容赦なく死にまくるし。しかし、この世界ってあの二人が両方生きてるうちに不老不死テクノロジーでも実現できない限り無限ループなんだ、とさらにダークなことを考えてたんだが、どうやら客観視点からはそうでもないらしい。どっちかというとパラレルワールドへの分岐系か。でもそうだとすると生まれる前への干渉って意味があるのかしら? うーむ、タイムパラドックスねたはやはり脳みそがウニになりそうだ。
 もっとも、そもそもそういうことを理詰めで考えるお話しじゃないな。状況のえげつなさに吐き気を覚えつつ主人公のヘタレッぷりと思慮の浅さに情けなさを感じながら、先輩に萌えてればいいような気もする。

クイックセーブ&ロード 2 (ガガガ文庫)

クイックセーブ&ロード 2 (ガガガ文庫)