高殿円『プリンセスハーツ 〜君は運命の人だからの巻〜』(小学館ルルル文庫)
うわ、前巻をあの引きで終わらせておいて短編集とは、なんという焦らしテクニック。いや、面白いんだけどね。すっかりキャラクターの性格や立ち位置が定着したシリーズならではのお遊びの数々ってのも。ま、お遊び短編のふりをしつつ、ケティクークとオースの話は、そのまま次の巻の頭にネタ振ってあります
そろそろ鈍いジルさんも自覚の大波が来る予定
とのことなんで、見かけほど番外短編ではないようではあるし、ともかく「月色賛歌」が可愛すぎて文句の付けどころがすべて蒸発してしまう。それと、巻末の「SERIES NAVI」は有り難い。やっぱ長期化したシリーズ、特に刊行間隔が空き気味の作品には、こういう企画を義務づけたい。
- 作者: 高殿円,明咲トウル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: 文庫
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