伊藤ヒロ『アンチ・マジカル〜魔法少女禁止法〜』(一迅社文庫)

 豪快にして凄く変なものだな、うん。これは少なくとも「数年に一度」級の怪作だわ。舞台なり設定の素っ頓狂さと展開のどシリアスさのバランスというかアンバランスというか、『シスマゲドン』以来の衝撃かも。*1 一見してネタ満載のイロモノだけど、というかイロモノであることに間違いはないんだけど、魔法少女の元ネタもほとんど知らないしそのアメコミも映画も未見な俺が読んでも、凄いもんが出てきたということはよく分かる。これを書いた作者と、これを続巻前提で出版した一迅社に拍手。

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

*1:まるで似てないというか方向性としてはむしろ真逆なんだけど、なんというか、「怪作度」が同レベル。