高殿円『プリンセスハーツ 〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜』(ルルル文庫)
一気にお話が展開したな。大きな話的にはまさに起承転結の転。陰謀合戦のクライマックスが見えてきて、これまで語られなかった過去話がいろいろ明かされて、そしてそれらを霞ませるほどラブラブ話も盛り上がって、なんでそこであんたは「山盛り」「もりもり」なのか。実に残念なお人である。
レーベル的に恋愛方面でのバッドエンドはないとは思うんだが、「俺、この遠征が終わったら」「私、この外遊から帰ったら」と、互いに怪しげなフラグを立てまくっての次巻へ「続く」。さて、何がどうなることやら。後世にどう伝わってるか、いっぺん『遠征王』を読み直そうかしら。マシアスがどこか最高に美味しいところで、または最高に笑いものになるところで再登場するだろうことは予測がつくが、他の顔ぶれがいったいどこで何をやらかすか、いや、実に盛り上がって楽しみになってきた。
プリンセスハーツ~今宵はせめて夫婦らしくの巻~ (ルルル文庫)
- 作者: 高殿円,明咲トウル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/07/24
- メディア: 文庫
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