茅田 砂胡『ミラージュの罠 クラッシュ・ブレイズ』C・NOVELSファンタジア

 面白いし実際一気に読んじゃったわけだが、確かにそろそろ水戸黄門化の気配はしないでもない。
 ま、デルフィニアでだって11冊掛けて「あの世界でリィがどれだけ化け物じみて強いか」「伝説の一族のホープたるシェラですら相手にもならない」「凝りまくった魔法の罠も食いちぎられる」ところをさんざん描いてきたからこそ、満を持して出てきたレティが衝撃的だったわけで、連邦の研究熱心な人びともなりを潜めて久しいことだし、そろそろたまにはこの怪物ぞろいな連中全員が苦戦するような出来事があってもよかんべぇ。