支倉凍砂『狼と香辛料 12』(電撃文庫)

 絵柄としてはすごく綺麗で素敵だったんだけど、うーん、商才以外の方法で片がついちゃったからかそれともいちゃラブ成分が薄かったせいか、ちょっと淡泊で外伝っぽい印象の一冊であった。いや、ちゃんとこの世界の大きな情勢の動きと、これから北へ進んだときに巻き込まれるであろう出来事の伏線が語られた重要なお話なんだけど。ところで、「金の林檎」は重要アイテムなのか一発ネタか、どっちだろう?

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)