2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

明月千里『月見月理解の探偵殺人 2』(GA文庫)

正直、ゲームのルールやらその裏の掻き方やらには、脳みその出来のせいか今みっつほどついて行けてないんだが、それでも実に面白い。邪悪で歪みまくった性格と厚い家族愛の人たちも楽しいし、ドッペルゲンガーの正体というか本質もこう落とすとは思わなんだ…

卑影ムラサキ with 企画屋『グリモア―俺の脳内彼女日記』(幻狼ファンタジアノベルス)

悪くない読後感のドタバタラブコメファンタジーではあるんだが……謎の魔道書の力ですべての説明が片づくお話しを「本格SF」と紹介するのは詐欺だろ。あと、校閲の手抜きがひどい。p.229やp.249を代表として、肝心の所の地の文でヒロイン二人の名前がひっくり…

NASA、上半身のヒト型ロボットをISSへ打ち上げ | ISS | sorae.jp

もちろん機能的な必然もあるんだろうけど、ボディの形状を例えばASIMOのシンプルな寸胴と比べると、マッチョ至上主義の国ならではのデザインなのかも、とか見えてきたりして。 人型ロボットが宇宙へ:宇宙ステーションで作業(動画) | WIRED VISION NASAが人…

猫砂一平『末代まで! LAP2 丑三つトライアングル』(角川スニーカー文庫)

三号の境遇の無惨さにちょっと引いてしまう。なんと理不尽な。幽霊に論理性を求めるのも詮無いことではあるんだが。 で、話に入り込めなかったせいか、なんというか、妙な「メタ」感を感じる。細かいギャグや妙な設定をこれでもかこれでもかとてんこ盛りにし…

YouTube - エルガイムMk-II〜風のノー・リプライ〜/MIO【Version:2.0.2】

MIO版の「風のノー・リプライ」なんてものがあったのか! いかにもクワサン・オリビーの線の細さと切なさを思わせる鮎川麻弥版とはまた違って、MARK-2のパワーを彷彿とさせる良い声だなぁ。このUp主の他の動画も、実に俺の好みをジャストミートな代物ばっかり…

asahi.com(朝日新聞社):「2030年代半ばに火星有人探査へ」 米大統領が目標 - サイエンス

大統領は「我々は月に行っことがある」として一歩先に行く意義を強調……実利*1よりフロンティア・スピリッツ。まぁ産業維持の必要性もあるにせよ、やっぱ格好いいよね、単純に。 NASA - President Outlines Exploration Goals, Promise Spaceflight Now | Bre…

【米国―生産】GMとNASAのロボット、国際宇宙ステーションへ 国際自動車ニュース

どっかの国が誇らしげに「人型ロボットは我が国のお家芸」とか言いながら「月で二足歩行ロボット」とかの意味不明の寝言をこねくり回してる間に、人型宇宙ロボット実用第一号の座はあっさりと持って行かれるのだな。 宇宙基地に人型ロボットを派遣 NASA…

大森望[編]『不思議の扉 時間がいっぱい』(角川文庫)

チョイスされた他のお話しはそれぞれによかったので個人的にはOKなんだが、「エンドレスエイト」を収録するって、ええんかいな。いや、これはこれでタイムループものの典型例として挙げるにはちょうどよい話なんだが、しかしアンソロジーに収録するか、これ…

TVドキュメンタリーに関する悲しい話に禿同×2

片方が番組そのものの素敵さと現実の厳しさの落差であるのに、もう片方は制作側(および制作側の想定する視聴者)の低レベルさであることが、更に悲しい。 >27 :名無しSUN:2010/04/13(火) 07:33:52 ID:xOYoUK/f"> ハブルのNHKスペシャル、言われて観たけ…

『去年はいい年になるだろう』について、もひとつ今頃気付いた(透明部ネタバレ)

ようやく、なんで過去の山本作品に比べて本作の評価が俺的に低いのか、分かった気がする。 2002年までは上手くいってた、少なくともガーディアン側の主観において、10年後に「もう大丈夫。よし、次へ向かおう」と判断できてた作戦が、何故に2001年では破綻し…

いつでもどこでも天体観測・望遠鏡型天体観測シミュレーター「HYPER TELESCOPE〜天体図鑑〜」登場:Garbagenews.com

あ、これは素敵。要は「電子星座早見盤」なんだろうけど、本体を足元の方向に向けると、地表をつき抜けて普段見ることのできない南半球の星空を楽しむこともできるほか、時間や場所を設定することで過去や未来(西暦1900年から2100年)のあらゆる場所の天文現…

ニュース - 科学&宇宙 - ブラックホールは“別の宇宙”への扉?(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

なんかいまいっちょ、何処が新しいのかよく分からん話だけど、 ポプラウスキー氏の理論は検証可能か否か。同氏は方法が少なくとも1つあるという。ブラックホールには回転しているタイプがある。この宇宙自体が回転するブラックホール内部で生まれたと仮定す…

Photos: NASA's Great Moonbuggy Race - Photo Essays - TIME

空気バルブのついてるタイヤに、スキンタイト宇宙服着用でも無理がありそうなクリアランスのペダルと座席。これ、どこまでマジなのかしら? NASA - NASA Announces Winners of 17th Annual Great Moonbuggy Raceの文章だけを自動翻訳で眺めた印象と、写真から…

成田良悟『バッカーノ! 1710―Crack Flag』(電撃文庫)

いやぁ、見事。この一冊の中だけで、いったい何回どんでんがひっくり返ったことやら。エピローグBには、まだ30ページも残ってると分かってるのに、思わず積極的に騙されそうになったわ。初めてこういうエンドを書いたイコールこれまでこういうのを書かなかっ…

Togetter - まとめ「ハッブルお持ち帰り」

実は、ISSのライフサイエンス実験サンプル程度ですら持ち帰りが難しくなります。現場ではすでに問題が顕在化しつつあります。 RT @kimi_lica: @5thstar そうですねー 宇宙から大型構造物を持ち帰る輸送手段って、シャトル無くなると、しばらく失われるのか・…

木村航『コトノハ遣いは囁かない 2』(MF文庫J)

なんつーか、相変わらずテーマを過剰かつ急ぎ足でキャラに語らせすぎ? せっかく良いキャラなんだからもっとじっくり日常描写を重ねて、読者が愛着を持てるようにすればいいのに。前巻でも感じたけど、ページ数の制限が厳しかったり、あるいは売り上げとの関…

HiRISE Captures Amazing Close-Up of Spirit Rover | Universe Today

「これは凄い」以外にちょっとコメントが浮かばないわ。Feb. 15, 2010ってことは、「冬眠」開始のちょっと前、「活動中のスピリットの最後の勇姿」なのかも知れんのだなぁ。どうか無事に冬を乗り切ってくれますように。

山本弘『去年はいい年になるだろう』(PHP研究所)

微妙。個々のネタも*1設定も考察も実にこの人らしく楽しいんだが、しかしワクワク感*2を感じない。そもそも枝分かれ型の時空改変である以上、作中の葛西伸哉氏*3がp.129で指摘したようなモヤモヤ感が残りどこかスッキリしない話になるのは必然ではあるんだが…

西尾維新『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』(講談社ノベルス)

わはは、なんというオチだ。まさか人間シリーズに、お値段を跳ね上げながらずっとカードのおまけをつけてきたのが伏線だったのか、それともそういう営業政策を眺めてるうちにこのオチを思いついたのか。しかしほんとに人識くんって普通の悩める青少年だった…

太陽中心での熱核融合反応による発熱量はとってもマイルド

ちょっと意外な数値が面白い。DAT落ちして流れてしまうのが惜しい気がするんでコピペしておこう。 971 :名無しSUN:2010/04/09(金) 14:15:08 ID:SwbY4DjV 1立方メートルの箱に大人3人をつめこんだら、 太陽中心での熱核融合反応による発熱量(単位 体…

西尾維新『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係』(講談社ノベルス)

全盛期の人識くんは実に怪物ですな。この子と格闘して殺されなかったいーちゃん、どんな化け物なんだ。ま、読んだ順序によっては違う感想になるのかも知れんけど、とりあえずこの一冊としては、ひたすら頭から尻尾までスタンド戦でございました。「小さな戦…

Astronomers take close-up pictures of mysterious dark object

観測データを基にCGで描いた想像図ではなく、4台の望遠鏡による干渉計観測で取得された現実の姿であるそうな。ベテルギウスの表面の模様の時にも仰天したけど、凄いことが出来るようになってるんだ。てか、光学領域での干渉計観測なんだ、これ。 Astronomer…

西尾維新『零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係』(講談社ノベルス)

これは素敵。家族の話には弱いんだな、俺、と改めて実感。萌太くんがいい漢だってのはとっくに分かってたことではあるけど、まさかここまでとは。そしてその依頼をまさに最強のやり方でこなす哀川さん格好いい。 あと、今更になって明かされる人識くんの意外…

西尾維新『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』(講談社ノベルス)

新書版で平均200ページ弱で税込み1000円ちょいを4冊同時刊行。BOX商法で充分に洗脳され調教された西尾ファンの俺ですら、ちょっと購入をためらった凄まじいコストパフォーマンスと財布へのインパクト。講談社畏るべし。 で、人識vs出夢、南海の大決戦。タイ…

次期固体ロケット、名称は「E」 射場は内之浦が有力候補 : 南日本新聞エリアニュース

イプシロンはギリシャ語で「小さい」の意味……そういう由来とは……つまりε-δ論法のεだよ。これからはこのロケットについて見聞きするたび、解析学の悪夢を思い出して頭痛がしたりして…… ロケット3機打ち上げ 9月末までに 宇宙機構が報告 鹿児島 / 西日本新聞

北沢慶『ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの 4』(富士見ファンタジア文庫)

次々と怒濤のごとく新情報・新設定が飛び出す中、あれよあれよとストーリーは進み、そしてそれ自体は結構好みなビターエンド。ま、見るからに打ち切りっぽいバランスの悪さではあるし、残念ながら基本的な筋立てが「ソード・ワールド2.0小説第一弾」に期待し…

高木浩光@自宅の日記 - 日経新聞電子版の望みを叶えるGreasemonkeyスクリプト

さすが高木先生。皮肉の効かせかたが上手い。「個別記事へのリンクはお断り。違反したら損害賠償請求もあり」とか言われたら、はてブのユーザーとしては、万が一誤って社説とかをブックマークしそうになっても、下の図のように、トップページのブックマーク…

日経新聞電子版始動、しかし個別記事へのリンクを禁止、違反者に損害賠償請求も示唆 - スラッシュドット・ジャパン

「新しくなってURLが長くなって面倒だな。しかしtitleタグを付けない仕様を改善しなかったのかよ」としか思ってなかったが、なんというど阿呆なリンクポリシー。まさかこんな馬鹿げたもんを2010年にもなって掲げるバカが実在するとは思わなんだ。とりあえず…

山田有『スノウピー 1 スノウピー、見つめる』(富士見ファンタジア文庫)

あーうー、ええ雰囲気やねんけど、めっちゃ好きなタイプなんやけど、ラストのメタな落とし方が好みに合わん。まるで、綺麗に終わっていた投稿作に、続刊が出せるように無理矢理蛇足を付け足したようにしか見えぬ。ドラマガの短編でも味わえる血の温度の低そ…

小川一水『博物戦艦アンヴェイル』(朝日ノベルズ)

設定も世界の謎もストーリーも面白そうなんだけど、なんかいまいっちょチグハグな印象。あとがきで「帆船と騎士」「テクノロジーとファンタジー」の噛みあわなさは次巻以降で解消、と、分かってやってるように書いてるけど、そんなとこよりも、主人公のキャ…